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「ニュース読み」について

執筆者の写真: 佳嗣 廣川佳嗣 廣川

更新日:2月21日

こんにちは。廣川です。


「ニュース読み」という活動を20代営業マンの時から10年に渡り続けてきました。

 

 毎朝8時から1時間チームメンバーでニュースを持ち寄りそのニュースの共有と考察を行うというものです。今回はこの「ニュース読み」がいかに素晴らしいか!についてです。


 2008年、当時若手だった私にIT業界は変化スピードが早いので「毎日200件くらいニュースを読むべき」と当時先輩がアドバイスをくれました。なるほど、確かに様々なニュースがあるし数を消化することで一定の業界動向や競合の状況などはキャッチアップできる。しかし、この個人でニュースを読み続けるというのは継続性の点でかなり怪しく、また読み取り方についても決して深まらない。


 これはやはり1人では質量的に限界がある。みんなでやらないと深まらんなと。


 当時ITベンチャーに入ってきたばかりのキラキラした新卒メンバーに声をかけ「ニュース読み」をやろうというのが始まりです。


 思いつきで始めた「ニュース読み」ですが朝から毎日8時から自然と10年続いたのは、単純に「面白かった」のだと思います。(途中で週2になりました)


 やり方ですがシンプルです。

①    4名から5名を集める。

②    各自ニュースを持ち寄ります。記事のURLをコミュニケーションツールでシェア。

③    そのニュースについて一人一人発表

④    その際に考察を加えることが大切


考察が一番重要なので記載します。


A社がB社を買収したという内容であれば、それはA社の強さの表れなのか、弱さの表れなのか。

C社が新サービスをリリースした。それは一過性のブームなのか長期のトレンドを形成するものなのか。

D社の株価がダウントレンドだが、中期的にみて回復する兆しがある。

などなど。


 「半年後こういう理由でユーザー獲得できずに忘れ去られます」というような言い切り型の仮説ベースで考察をしていきます。もし他の決算情報などのエビデンスや直接人から聞いた一次情報を組み合わせて発表するとポイントが高いです。当然仮説なのですがこの仮説やニュースそのものを疑うことが態度として大切です。


 まさしく早朝から知的格闘です。付き合ってくれた当時のメンバー本当にありがとう。20代30代に継続して行うことができたことは、とても良い習慣になりました。


 このニュース読みの有用性はおそらく自分なりの社会を切り取るフレームワークを持つことができるようになるということかと思います。私もこの活動のおかげで考察癖がつきました。流し読みではなく、感想ではなく、独りよがりではなく。もう一つの有用性はチーム力の向上です。仲間と解像度を上げ、どういう思考でそのメンバーが捉えているのかは大きくチーム力に作用します。


 何よりも楽しいです!せっかくこの時代この業界でこのメンバーで一緒にお仕事できていることの楽しさを実感する時間です。


 PageTurnでも定例会議の冒頭は「ニュースシェア」の時間を持っています。やはり面白いのはチームのメンバーがそのニュースをそう切り取っているのかを知る瞬間です。


 皆様の会社、チームでもおすすめです。コストがかからず、美味しいことだらけです。もしやり方やコーディネートの仕方など興味あるという方はお気軽にご連絡ください。是非この素晴らしい取り組みについて啓蒙させていただきます。(もちろん無料です笑)

 
 
 

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