私たちは、弊社のミッションである「良い仕事をする人を増やす」ことを日々追求しています。その一環として、定例の「マンスリーMTG」では、改めて「良い仕事とは何か?」を深く議論し合う場を設けています。
ミーティングは生き物のようなものです。その時々の自分たちの状況や心境によって解釈が変わり、抽象的な言葉に具体的なイメージが付加されていきます。この変化をメンバー同士で共有し合うことで、私たちの価値観を再確認するとともに、チーム全体の共通理解が促進されます。結果として、ミーティング後にはミッションへの理解度が「アップデート」され、同時にメンバー間の関係性も深まる――それがこのプロセスの醍醐味です。
「場」に問いを投げかけることの力
先日、あるプロジェクトの「キックオフMTG」をお客様と実施しました。ミーティングの開始とともに、適度な緊張感が場を引き締め、自然と背筋が伸びます。この瞬間、私自身に問いが浮かびます。「私に何ができるだろうか?」「私の経験がどのように役立つだろうか?」。
しかし、その問いを「自分」に向けるだけで終わらせてはならない、と考えています。次に意識的に問いを「場」へ向け直します。「この場にいる私たちに何ができるだろうか?」「このプロジェクトに関わる人々の可能性をどう引き出せるだろうか?」。すると、自分が解決すべき課題だけに向けていた視点が広がり、プロジェクトに参加する全員への関心と期待が膨らむのです。そして、ミーティングの前に想定していた以上の成果を引き出せるのではないかというワクワク感が生まれます。
「良い仕事」とは何か
私たちページターンが目指すのは、単にオーダーされた解決策を提供することではありません。プロジェクトに関わる全ての人が、「この取り組みが良い仕事につながっている」と実感し、自ら主体的に参加したくなるような体験を創出することです。
そのために不可欠なのが、「開かれた姿勢」です。情報や知識だけでなく、それを扱う人間の心が開かれていること。それによって、他者が自然と関与できる余地が生まれ、周囲との強固な関係性が築かれるのです。私たちは、互いのスキルや善意を持ち寄り、多くの人を巻き込みながら、面白さと喜びをシェアする「良い仕事」を目指しています。
「強さ」を生む「弱さ」
興味深いことに、このような「良い仕事」を実現するには、時に「弱さ」を見せる勇気が必要です。一見矛盾しているように思えますが、自分の弱さを認め、共有することで、他者との信頼関係が生まれ、チーム全体の強さに繋がるのです。
心理学者ロバート・キーガンとリサ・レイヒーは著書『なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか』の中で、こう述べています。
"弱さをさらけ出すことは、自らの限界を認め、それを補完し合う関係性を築く最初の一歩である。そこにこそ、組織の本質的な強さが宿る。"
良い仕事をするためには、互いに心を開き、リソースを共有し合い、他者の成長や成功に喜びを見出す文化が欠かせません。
「良い仕事」の本質を探求するこの旅路において、私たちはページをめくり続けます。次の章がどんな物語を描くのか、一緒に歩んでいきましょう。
さあ、一緒にページをめくりましょう。
[2025年1月15日 竹下 知子]
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